字がうまく書けない…キーボードが操作できない…
など、日常生活に支障をきたす、原因がはっきりとしない「ふるえ」は本態性振戦(ほんたいせいしんせん)かもしれません。
「ふるえ」は専門的な治療で改善することが期待できます。

もしかして、本態性振戦かもしれません。

ふるえでお悩みではありませんか?

上記のようなケースに当てはまる場合、本態性振戦かもしれません。

本態性振戦(ほんたいせいしんせん)とは?

他の病気との違い

明らかな原因と考えられる病変は存在せず、手や頭にふるえが生じる病気です。本態性という言葉は「原因がはっきりとしない」という意味の医学用語。一方、振戦とは、「自分の意志とは関係なく起きてしまう規則正しいふるえ」のことです。

ふるえの特徴

じっとしている時よりも、文字を書く、食事をするなどの動作時や、特定の姿勢をとった時に現れます。

症状の進行

年齢とともにふるえがひどくなって歩けなくなったりすることはありません。

ふるえが起こる部位

手や指、足の他、頭や声のふるえなども起きます。

家族歴

家族や親類にも同じ症状を認める場合もあります。

代表的なふるえの原因と種類

ふるえは医学的には振戦と呼ばれ、身体が自分の意志とは関係なくリズミカルに動いてしまう状態を指します。ふるえが現れる病気のうち、代表的なものは以下です。

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

喉にある甲状腺から甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで起きる病気です。手指のふるえの他、多汗、動悸、眼球突出などの症状がみられます。

アルコール依存症

常習飲酒を長く続けると、アルコールが切れた時に 精神的に不安定になったり、手のふるえが起こることがあります。

パーキンソン病

脳内で運動の仕組みを調節しているドパミンが減ることで、動きが遅くなったり、歩行が困難になったりする病気です。

上記にあてはまらない? もしかすると…
本態性振戦かもしれません。

本態性振戦は当院で治療できます

頭を切らずに治す新治療

患者さんの頭に約1,000個のエレメントが装着されたヘルメット型の装置をとりつけ、ふるえの原因となる視床腹側中間核に向けて超音波を集束させて凝固破壊します。

超音波が頭蓋骨を貫通するため、従来の手術療法のように頭蓋骨に孔をあける(開頭する)必要がありません。出血や感染症のリスクが他の治療に比べ低いです。髪の毛を剃る必要があります。

MRI(磁気共鳴画像装置)を併用するため、正確な治療部位と状態の把握が可能です。患者さんと医師が対話しながら行うので異変に対応しやすい(ガンマナイフは術中の対話はできません)。

治療の際の注意点

本態性振戦の治療は安全性が認められた新治療ですが、治療後にまれに下記のような症状が現れることもあります。治療前には担当医がしっかり説明いたしますので、安心して治療を受けられてください。

  • まれに筋力が弱まったり、指先が非常に敏感になることがあります。
  • 一時的に歩行が不安定になることがあります。
  • 手術後にうまく力が入らないことがあります。
  • まれに再発することもあり、医師とよく相談して治療にあたってください。

治療に関するご不明な点は医師にご相談ください。

治療の流れ

本態性振戦の治療の流れは以下のように、薬物療法から始め、効果が得られなかったら、手術療法などへと進んでいきます。 高齢者では合併症や副作用などを考慮して治療を選択していきます。

本態性振戦の治療やFUS(集束超音波治療)に関する
ご相談、お問い合わせは当院まで

医療法人慈風会

厚地リハビリテーション病院

〒892-0841 鹿児島県鹿児島市照国町13-37

TEL:099-226-1288

厚地リハビリテーション病院では、FUS(集束超音波治療)機器を導入しています。
「ふるえ」でお困りの方はお気軽にご相談ください

ふるえと上手に付き合うために

ご自身で気を付けること

本態性振戦はふるえ以外に症状がありませんが、患者さんにとっては生活で困っていること、悩みが多い疾患です。上手に付き合っていくことで症状を抑えることも可能ですが困ったことがあったら医師に相談しましょう。

十分な休養が大切

本態性振戦では、精神的な緊張やストレスが強くなると、自律神経のバランスが崩れ、身体の活動性を高める交感神経が過剰に興奮することで、ふるえが強まることがわかっています。 そのため、十分な休養をとり、肉体的にも精神的にもリラックスすることが大切です。


ふるえを気にしない

気にするほどふるえはひどくなるものです。 必要以上に気にしないこと、ご家族などまわりの方もあまりふるえを指摘しないことが大切です。


症状を隠さない

人と会うときに、気がつかれないようにふるまうとふるえが余計にひどくなることがあります。自分から「ふるえが出やすい体質なのです」と伝えてしまうのも良い方法です。緊張が取れて症状が軽くなることがあります。


お酒でふるえを止めない

飲酒によりふるえが止まることがありますが、お酒に頼ってしまうとアルコール中毒になってしまうことがありますので注意が必要です。


ふるえが気になる方、
治療をご希望の方は
お気軽に当院へご相談、お問い合わせください。

お問い合わせ

contact